山仕事

空豆餡入のみょうがぼち。

独特の香りに幼い頃は苦手だった。


なのに不思議ね。
この季節になると食べたくなる素朴で優しい初夏の味。


母に教わりながら畑のみょうがの葉っぱを採ってきて
くるくる巻いて
蒸し器で蒸しあげる。


裏山の朴葉の葉。
葉の葉脈がとても綺麗で惚れ惚れする。
鮮やかな色。

山椒の葉も入れて
山の香りに包まれた朴葉寿司。


一年に一度の山仕事に境内掃除。
みなさんにお手伝いいただいて。

本堂の奥にいらっしゃった皆さま。
弘法堂の建て替えにより
さっぱりきれいに洗ってもらい、
これより表のお堂へ。


おばあちゃん
おじいちゃん

おしゃべり好きで
笑いが絶えない。

なのに仕事はとても早くて。
すごいなー。

田舎のおばあちゃん達を見ていると
見えない神経の太さを感じる。


終わる頃には食事も出来上がり、
さぁ、裏山の木陰でご飯を頂きましょう!

お洒落とかじゃないけれど、
あるもので机に椅子にして
みんなで季節の食をいただく。

素朴の中に
大切だなって思う瞬間。


ふと見上げれると
可愛い花。

なんていう花だろう。


ふと見上げれると大空。

木の合間から太陽の光が眩しい。

幼い頃
学校からの帰り道は恐ろしい程長く感じた。

歩いても歩いても
まだお家は遠くて。

そうすると
ふと
吸い寄せられるように空を見上げていた。

雲の形で遊んだり
空の色を追いかけたり。

初夏の空を見上げると
真夏の太陽に照りつけられるわたしと
空が繰り広げるファンタジーを思い出す。

そうすると
なぜか軽やかな足元になったものだ。

外で過ごすのが楽しくなるこの季節。

山の恵みをいただいて
自然の織り成す時空を感じて
今日も心から元気を感じます。

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