祖父の絵
幼い頃はなにも分からなかった。
じいちゃんはゆきちゃんの味方やっていってくれていたから、
遊びにいく許可をもらいにいくのは、
もっぱら厳しい祖母より祖父だった。
だから私はしょっちゅう学校から帰ると
お許しをもらいに祖父の部屋へ遊びにいっていた。
部屋で絵を描いていることが多かった祖父は
遊びにいけば手を休め小さな私にお抹茶を点ててくれるような人だった。
彼の纏う時間はゆるやかで大らかで温かく優しかった。
あの頃はなにも想わなかったし、
絵を見てもなにも思わなかったけれど、
今その絵を見て味わう私がいる。
もう会えないけれど、ここにいるね。
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今夜もこちら林陽寺のお座敷でお待ちしております。
寝転ぶと天井に絵が並んでいます。
11/28 19:30-21:00 岐阜 林陽寺
11/29 19:30-21:00 岐阜 林陽寺
11/30 19:30-21:00 美濃 永昌院
いつもご覧いただき、有難うございます。
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