VERACRUZ

三日月の形をした海岸線を空から眺めながら、飛行場へ降り立つと
ムワッとまとわりつく湿気。

今までしていた呼吸の感覚と違って、体に流れる呼吸の熱さに一瞬胸がやられる。
サウナに入る時の感じに似ているな。

でも気持ちは着いた!の一心で、
気持ちが高ぶって笑顔が溢れる。

早く会いたくて。
早くみんなに会いたくて。

足が勝手に早くなる。

いかにもちょっとマイナーな町にやって来た的な飛行場の質素なターンテーブル。
さっさと荷物を取って出口へ。
だって、そこから見えてるんだよね。

迎えが来てるって。
VERACRUZ

メキシコ湾沿いに位置するベラクルスは昔からメキシコの主要な港町として栄えた。
16世紀、スペイン人のエルナン・コルテスが金を求めこの地をメキシコ初の植民地として以来、この港は海外とのパイプ港となり、今なお大きな大きな貿易船が海を渡ってやってくる。

私がこの地を初めて訪れたのは17歳の夏。

サボテンやとんがりハットのひげを生やしたおじさんや砂漠をイメージしていた私にとって、降り立った先はあまりにイメージとはほど遠い南国であった。
夕暮れ時の海岸沿いでの散歩

海岸沿いに植えられた天まで届きそうなヤシの木
走っている人
海で泳いでいる子ども
手をつないで散歩をしている老夫婦
道をふさぐバンド達

マリンバが流れ、ソンを踊る

海風が気持ち良くてよく散歩に出かけた。

つづく

5月は勝手にラテン特集
メキシコすきま文化のご紹介





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