東北を訪ねて 一日目
岐阜の池田町から車を日本海へ
そして福島まで横断して
北へひたすら走らすこと約10時間
東北の宮城に到着。
目の前に現れたのは
今までの景色とは一変した何もない土地。
宮城 荒浜地区
海から真っ黒な津波が押し寄せ
ビニールハウスが押し流されていく映像を見た土地。
向こうには太平洋が。
なぎ倒された海岸に広がっていた松林。
高さ6〜7mの津波が松の葉がないところまで押し寄せ、
何もかもを流してしまった。
覚悟はしていたけれど
悲しみがキーンと胸を何度も通過して
痛かった。
東松島市小野駅応急仮設住宅前にて炊き出しを開始。
岐阜、東京、岩手の花巻から炊き出しボランティアが集まり
春のお祭りを開催。
岐阜からも多くの食材が到着。
マウアさんの呼びかけで集まった
まっちんレシピのちんすこうもどっさり。
ご協力いただいた
まっちんに円居さん、
そして、ちんすこうをお家で作っていただいた皆さん、
炊き出し隊の声に代わってお伝えします。
ありがとうございました。
しっかりと手渡しました。
マトリョーシカのような
東北のおばあちゃんたち。
とても笑顔が優しく
おしゃべり好きで
東北弁の「んだっぺ〜」ていうのが
とても可愛かった。
マウアさんスマイルもしっかり健在。
500人以上はあった炊き出しが11時スタートで
あっという間の1時間30分でほぼ終了。
炊き出しの機会は減る傾向にあり、
今回は新聞にも掲載されたため
他の仮設住宅や在宅の方たちもいらして
多くの人で溢れ、列を成していた。
しかし、東北の風は
これでもかっと!
というくらい強風で
身体に体当たりしてくる。
炊き出しをしている間
いろんな物が飛んでいった。
のちにそれが
東北の土地が野ざらしになってしまったからだと知った。
炊き出し後
旅館に向かう間、
野微へ。
海になってしまった場所。
集落があり、
日々の営みがあった場所。
海水が引くことのない土地へと変わってしまった。
一日目。
地元案内人の方のお話。
あるお坊さんを車に乗せて走っていたとき
お坊さんが
「亡くなった方はね...」
って言ったんだ。
わしすぐに言ったよー。
「あーら、和尚さん、生きてる方だって生き地獄だよ。」
亡くなった人ももちろん悲しい。
やりのこしたことだっていっぱいあった。
でも、今生きている人間が
あのとき回れ右をして
津波にのみ込まれてしまった方がよかったさえ思ってる人が今何人いることか。
人の心がどんどんおかしくなっててるんだ。
最初はみんなおんなじやと思っとった。
けど、今はどんどん変わっていっている。
人間の気持ちは変わるんだ。
一人が泣けば
みんな泣き出し始める。
今だって
ギリギリなんだよ。
みんな。
日本三大絶景 松島
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