夏至の日に集う夜
それはそれは
美しい夜でした。
ぽつりぽつりと
人々が集い始め
空は一番長い昼に
終わりを告げるかのように
黒いカーテンを引き始めると
そこには
とても静かで
とても透明な世界が広がっていました。
竹の器に蝋燭の灯りを灯し
豊かな季節の恵みを舌で感じた
美味しい食卓。
目を閉じて
耳を澄ませば
様々な情景が映し出される物語の世界。
空の月明かりが
今日という日を
優しく照らし出した夜の市。
心が何重にも彩られ
満たされていくとき
豊かさと喜びは
いつまでも思い出すたびに
長続きする幸せを運んできてくれます。
それはとてもシンプルで
見落としがちな
いつもの暮らしのひとコマ。
人間が決めた日ではない
夏至という時間の中で
実は人間が決めた日としては
ヨガの日に
暮らしのヨガを共に過ごすことが
できたことに
心からお礼を申し上げます。
太陽が刻々と西へと傾くころ
揺らめく光は内側を潤しはじめます
ひとりひとりの器に蝋燭の灯りが灯った瞬間
これまでの日々がスライドショーのように巡りました
思わず綻ぶ姿
自然と会話が生まれる
灯りと食の力
丁寧に味わうということ
自然の恵みをちょうだいするということ
本を読んでもらうということ
心の宇宙にどこまでも自由に思いを馳せていくということ
夜の市は温かな活気に満ちて
*...きょうというひを
てらしました...*
灯 : 河合悠
瞑 : 岩水ゆきゑ
語 : フルカワヒロコ
食 : 對中剛大
//
お食事
ズッキーニとレタスの冷製
長良川の天然鮎のコンフィ
この地の水で育った大葉、ゴマの葉、バジル、パセリをソースに
猪のパテ
油分の少ないこの時期の猪はパテに
ギーを加油し、煎ったエゴマを加えて
鹿のローストとらっきょと木苺
朴葉で肉を巻きローストし、ルバーブとこの鹿が食べていたであろう木苺をソースに
野菜のお出汁
じゃがいも、新玉ねぎ、セロリからスープを作りました
白いご飯
与久呂農園の美味しいお米をシンプルに白米で
トマトの冷菓
トマトの果汁を寒天で固め
フルーツトマトのコンポートを合わせました
//
食材
鹿と猪は美濃の笑わず憲さん
お野菜は白鳥の与久呂農園荒井ご夫婦
そして美並のてんち農園加藤さん
多くの方の温かなご協力
心よりお礼申し上げます
ありがとうございました。
それはそれは
心に深く染み渡る夜でした。
ずーーっとずっと
そこにいたかったなー。
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